こんにちは。大地です。
先週末は田植え体験に参加してきました。
お米は日本人のソウルフードですが、どのように作られているのかそんなに深くは知らないという方も多いのではないでしょうか。
今回は無農薬でお米作りに取り組んでいる農家の方が主催している田植え体験に参加させていただき、色々とお話を聞かせてもらいました。
田植えが始まると手も足もどろどろのため、写真が取れず植える前の田んぼだけ写真撮りましたがあんまり意味のない写真ですね。しかも植えた後は撮っていないという。
現代の稲作にはいろいろと問題点があり、農薬を使うから田んぼにいる微生物や他の植物がすべて死んでしまい、結果稲も弱くなっているということらしい。
しかも発芽して間もない苗木(稚苗)を使うので農薬を使わないと雑草にやられてしまったり、肥料をやらないとしっかりと生育できなかったりする。
本来はしっかりと生育した苗木(成苗)を使えば農薬などなくても稲はしっかりと育ってくれる。小さい虫や微生物がいるから田んぼの中の栄養価が高くなり、また温度が上がって暖かくなる。さらにコケや藻類などが繁殖することで自然のマルチの役割を果たし、他の雑草には日光が当たりにくくなり、稲の生育を助け、さらに季節が進むころには藻類は栄養として田んぼから稲に吸収される。
本当はもっと細かいことが色々あるのですがめっちゃざっくりいうとそういうことです。つまり本来的にはしっかりと循環のネットワークが出来ているのに、人間の都合で色々と介入しすぎているがために稲本来の力が発揮できず、助け合う生態系が崩されているということです。
自然の生態系を助ける形での稲作では安心、安全でおいしいお米が出来る上に、今では微生物などいろいろと研究が進み、農薬を使った稲作よりはるかに高い収量の生産が可能になっているそうです。
今回は体験なので私たちは手植えをしましたが田植え自体は機械を使っても可能なので農家の労力的には農薬を使った農法とさほど変わりません。
こういったことが少しでも認知されればもっと多くの人に安心で安全でおいしいお米が行き渡ると考えるともっとたくさんの人に知っていただきたいことです。
最後にその農家さんが作ったお米でカレーをいただきました。
玄米と白米、カレーもバターチキンと野菜カレーの合い掛けです。お米がとっても美味しくて田植えの後だったこともあり食が進みました。
美味しいお米が食べられる瞬間は本当に日本人に生まれて良かったと思えます。